ヘゴ付けを作ってみよう

ラン科の植物は大別して地生ランと着生ランがあります。
地生ランは一般の植物と同じように土から生え、代表種としてシンビジュウムや
ミルトニア、パフィオペディラムなどがあります。
それに比べて着生ランは木の幹や岩などにくっついて成長し、
代表種としてコチョウラン、オンシジュウムなどがあります。
ヘゴ付けはコチョウランの着生種としての性質を使い、
ヘゴ板にくっ付けて壁掛けコチョウランを作ると言う物です。
一度やってみたかったので、社長を説得し、
ハウスの一角でやってみることにしました。

実験開始 H19年 3月

用意する物

ヘゴ板
コチョウランの株
穴を開けるナイフなど
消毒したハサミ
輪ゴム(あとで、ビニール紐の方がいいと悟りました)
引っ掛ける鉄線
まず、ヘゴ板の上側にワイヤーを通す穴を2つほど
あけておきます。
写真のようにハサミを使うとハサミが切れなくなるので、
管理人のような無謀なことはやめて、
ドリルやキリなどの工具を使いましょう。
鉢から株を抜くか鉢を割り、鉢から株を出します。
鉢を割った方が根を傷めないのでこっちのほうがいいです。
植え込み材のミズゴケをすべて取り去り、
死んでる根を消毒したハサミ(ライターで刃をあぶったもの)
で切ります。
ハサミが消毒できていないと、
そこから病原菌が進入する可能性があります。
保水用にミズゴケを少しだけ根に抱かせて、
ヘゴ板にセットします。
あまりおすすめはしませんが、
先ほど根から外したミズゴケが痛んでいなければ、
それを使ってもOKです。
輪ゴムで固定しました。
今考えると、やめとけばよかった。
ひもを使いましょう、皆さん
最初にあけた穴に針金などで引っ掛けるとこを作って
軒下などに吊るします。
括着するまで三ヶ月くらいかかるので、
株が落ちないように注意してください。
根がへばりつくまで吊るさず、おいておくのも手です。

この手順で作った物をハウスの隅っこに吊るしておいてみました。(気温約20℃)
下にその後どうなるかを記録していきます。
一ヵ月後

胡蝶蘭の重さと毎日の水遣り、太陽の紫外線、その他諸々で、
固定用に使った輪ゴムが劣化しどんどん切れだした。
ほとんどくっついておらず、落ちそうになってたので、
応急処置でビニールひもにて固定しなおし。
一ヵ月半後

ようやく、新たな根が伸びだして一部がヘゴ板に
もぐり始めました。
これが多く、深くもぐりこんでいくことで、
胡蝶蘭が固定されるのです。
二ヵ月半後

もぐっていく根がどんどん増える。
だいぶ株が固定されてきました。
しかし、保水用のミズゴケが落ちてきて
(輪ゴムが完全に劣化して機能停止)
乾燥で下葉が落ちだしました。
三ヶ月後

根が増え、水分供給量がまかなえるようになったためか
下葉落ちが止まりました。
それとほぼ同時に
花芽を伸ばしてきました。
H19年12月現在、
温室内のため、花が終わったと思ったら、
すぐさま新しいステムが上ってくる状態になりました
実験開始と同時に、自宅のベランダに転がっていた
着生蘭を持ち込んで、同じようにヘゴ付けにしていました。

表、オンシジューム アロハイワナガ

レリオカトレア 品種不明
裏面 フウラン 東出都

オンシがやたらと元気で、
根がどんどん潜っていきました。
オンシのバルブも凄い勢いで太ったと思ったら、
ステムが伸びて花をつけました。

2007年12月現在


以後つづく。たぶん


農事組合法人かるがもの里 胡蝶蘭事業部 ねばーらんど
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